学校予定データの標準化
時間割・行事予定・下校時刻——学校の予定は、いくつもの表に散らばり、 手でコピペ転記して同期しています。だから直すたびにズレる。 これを、情報システムの定石どおり 「正規化された一つのデータベース(正本)」 に集約し、 そこから 今までどおりの各校のフォーマット を自動でつくり、常に同期させます。
いまの困りごと
予定は複数の場所に分かれて存在し、週予定表などは、それらを人が見ながら書き写して作られます。 全国の学校が共通して抱える構造です。
コピーだから、片方を直すと食い違う。
例)週予定表で下校時刻を直しても、元の「下校時刻表」は古いまま。
週予定表 15:00≠下校時刻表 15:30
— どちらが正しい?が分からなくなる。
問題は個々のミスではなく、「散在したデータをコピーで同期している」構造そのものにある。
解決の考え方
「正本を1つに集約し、そこから用途別の画面をつくる」——一般的なシステム開発で当たり前に使われる型(正規化DB+用途別UI)を、学校の予定運用に適用します。
行事・下校時刻・時間割・施設を、それぞれ1か所にだけ実体として持つ。全校共通で配布できる「正本DB」。
DBから、その学校が使い慣れた表・シートを生成。DB⇔各校様式の変換は、学校ごとにAIで都度つくる。
教員がどれか1つの画面で直すと、DBに反映され、同じ値を映す他の画面すべてに波及する。転記は不要。
1か所直せば、DB経由で関係する表すべてに自動反映。コピペも、食い違いも、もう起きない。
既存の時間割アプリとの違い
各校のフォーマットは学校ごとに違います。ここを揃えさせることが、これまで導入の壁でした。
共通フォーマットでの運用を求める。現場は使い慣れた様式を捨て、新しい画面に合わせ直す必要があり、そこが導入の壁になってきた。
各校の様式をそのまま活かす。DB⇔各校フォーマットの変換プログラムを、学校ごとにAIで都度生成。現場の見た目を変えずに、裏側だけ正しくする。
現場に負担をかけない前提
学校・自治体の端末は外部アプリ・外部ドメインが規制されがち。だから、すでに契約している環境の内側で成立する構成にしています。
多くの学校が契約済みの Google Workspace for Education の中で動く。新しい外部サービスの導入審査が要らない。
予定のデータ量は大きくない。多くの学校がExcelで時間割を作っており、様式の読み込みもしやすい。
別サーバは自治体ごとの決裁が必要になりがち。Google内完結なら、その手続きを避けられる。
何が変わるか
| 場面 | これまで | これから |
|---|---|---|
| 散在データの反映 | 見ながら手でコピペ転記 | DBから自動で同期 |
| 1か所を直したとき | 他の表とズレる | 関係する表すべてに反映(正本は1つ) |
| 体育館が空いてるか | 何枚もの表を横断で確認 | 施設の埋まりを反転してすぐ表示 |
| 「本当の値」の所在 | あいまい | 常に1つ(基盤DB) |
| 導入時の様式 | 共通様式に合わせ直す | いまの様式のまま使える |
いまのフェーズ
時間割の「調整」機能などは、この基盤の上に後から順に載せていきます。土台が最優先。
実際の時間割・行事予定・下校時刻・施設のサンプルを取り込んで、正規化モデルを確定させるのが次の一手です。ご協力いただける学校のデータを募集中。